August 25, 2019
日本茶の種類と違いって?

こんにちは、FAR EAST TEA COMPANYの藤井です。

今回は僕らが取り扱っている「日本茶」についてのお話です。

日本茶って?

「日本茶」とは文字通り、日本国内で生産されるお茶の総称ですが、その種類は多岐に渡ります。日本で最も広く飲まれている煎茶や、香ばしい香りが特徴のほうじ茶、海外でも人気の高い抹茶などが一般的ですが、実は紅茶や烏龍茶も日本国内で生産されている事はご存知でしたか?

もっと言うと、緑茶も紅茶も烏龍茶も、育て方や加工方法が違うだけで、全て同じお茶の木から生まれるんです!

この記事では、皆さんにお茶に詳しくなってもらうべく、お茶の種類と違いを解説していきます。

 

お茶の種類は何で変わる?

煎茶も紅茶も烏龍茶も同じ茶葉からできるのだとしたら、その違いはどこから生まれるのでしょう?

それはつまり、『茶葉の発酵(酸化)の度合い』の違いです。

茶葉は摘み取られたその瞬間から発酵が始まります。この発酵によって茶葉の色や味わい、香りが変化していき、発酵をさせずに加工したものが煎茶(不発酵茶)、半分発酵させたものが烏龍茶(半発酵茶)、最後まで発酵させたものが紅茶(発酵茶)となります。(ものすごくザックリ言うと、ですが。)

もちろん品種や育て方によって、紅茶に適した茶葉や煎茶に適した茶葉はありますが、元の植物は全て同じ「チャ」の木から生まれるのです。

 

お茶の種類

それでは、それぞれのお茶がどんなお茶なのか、一つずつ見ていきましょう! 

 

不発酵茶

まずはほとんど茶葉を発酵させずに作られる不発酵茶。収穫後すぐに茶葉の発酵を止めることで、茶葉の緑色が保たれ、私たちに馴染み深い緑色のお茶になるのです。 

煎茶

煎茶は日本人にとって最も馴染み深いお茶の種類で、国内で最も生産量の多いお茶です。渋や甘のバランスがよく、澄んだ緑色が特徴です。

皆さんが日本茶と言われて思い浮かべるのは多くの場合、この煎茶でしょう。

 

深蒸し煎茶

深蒸し煎茶は煎茶の種類の一つで、茶葉を加工する過程で行われる「蒸し」の時間を長くしたものです。煎茶の7割程度は、この深蒸し煎茶として生産されています。

通常の煎茶に比べて緑色が濃く、 渋や苦味が抑えられたまろやかな味わいが特徴です。

 

玉露

玉露は日本茶の中でも最高級のお茶です。

玉露を作るためには、収穫前に20日間以上、茶葉に太陽光を当てないように覆いをして育てる必要があります。太陽光を遮ることにより、茶葉の旨成分が渋味成分に変わるのを防ぐことができ、濃厚な旨みを持つお茶が出来上がるのです。

色が非常に薄く、「覆い香」と呼ばれる、海苔のような香りと旨が特徴です。

 

かぶせ茶

玉露が20日間以上の被覆栽培で作られるのに対し、かぶせ茶は7〜10日間前後の被覆栽培で作られます。50〜60度で淹れると玉露のような旨が、70度程度で淹れると煎茶のようなバランスの良いお茶が楽しめるお茶です。

価格帯もちょうど玉露と煎茶の中間くらいのお茶なので、ちょっと良いお茶が飲みたい時などにぴったりです。 

 

抹茶

近年フランスやアメリカでブームになっている抹茶は、原料となる碾茶(てんちゃ)を石臼で挽いて作られます。

碾茶自体は玉露と同じように、20日間以上被覆栽培をして作られますが、加工の際に茶葉を蒸した後、ひたすら乾燥させて作られるのが特徴です。

茶筅で点てて飲む抹茶は、儀式的な美しさもそうですが、お湯に溶け出さない不水溶性成分も全て取り込むことができるというメリットもあります。

 

茎茶・棒茶

茶の葉の部分ではなく、茎の部分を使ったのが茎茶です。それを焙じると棒茶になります。

僕はこの茎茶・棒茶が大好きで、実はお茶の茎には旨成分であるテアニンが豊富に含まれており、しっかりした旨味があり、尚且つ茶葉ではない部分を使っているので価格が安く、日常使いのお茶にぴったりなお茶なんです。

 

釜炒り茶

茶葉を蒸す代わりに、釜で炒ることで茶葉の酸化を止めて作られるのがこの釜炒り茶です。炒ることで青臭さが消え、「釜香」と呼ばれる香ばしい香りが追加されるのでさっぱりと飲みやすい。

煎茶と違い、茶葉の形を整える精揉(せいじゅう)のプロセスが無いため、茶葉がカールしているのも特徴

 

番茶

番茶の定義は様々ですが、一番茶・二番茶の後に摘まれる三番茶や秋冬番茶を指すことが多いです。摘む時期が遅くなればなるほどカテキンが多くなるので、一番茶のような旨味は期待できませんが、渋味や苦味が引き立ち、グイグイと飲めるお茶になるのです。

鎌倉時代の農民が、公家や武家に奉納した後の摘み残しで飲んでいたのが、番茶の起源だと言われています。

上の写真は番茶の茎の部分を焙じたお茶です。 

 

ほうじ茶

ほうじ茶は文字通り、茶葉を焙じることで香ばしい香りをプラスしたお茶です。焙じることで茶葉の成分が変化して、苦味・渋味成分が出にくくなったり、刺激が少なくなったりするので、体に優しく飲みやすいお茶になります。

通常ほうじ茶には番茶や茎茶が使われるので価格も安く、口当たりもさっぱりしているので食事中のお茶に選ばれることも。

 

玄米茶

お茶と炒り米をブレンドして作られる玄米茶は、炒った米の香ばしさが特徴のお茶です。ほうじ茶同様、香りをプラスして作られるお茶なので、番茶を使うのが一般的です。

 

発酵茶

お茶の中で、茶葉を発酵させる度合いが最も高いのが発酵茶(紅茶)です。発酵が進むことによって茶葉の色や香りが変化し、苦味・渋味が際立つお茶になります。

紅茶

茶葉の発酵を最小限にとどめて作られる煎茶に対して、発酵を最も進ませてから作られるのが紅茶です。

世界で作られるお茶の内60%以上は紅茶で、インドのダージリン、中国のキームン、スリランカのウバが三大産地として知られています。

僕らが取り扱っているのは日本産の紅茶で、通常は和紅茶と呼ばれています。世界的に見ればまだまだ小さい生産量ですが、海外産の紅茶とも比肩する美味しい紅茶もたくさんあります。

 

半発酵茶

中国・台湾での生産が盛んな半発酵茶は、茶葉の発酵によって独特の香りを引き出します。発酵の進み度合いによって白茶・黄茶・烏龍茶・黒茶といった種類のお茶になります。 

烏龍茶

煎茶と紅茶の中間くらいの発酵で作られるのが烏龍茶です。

日本よりも中国や台湾での生産量が圧倒的に多く、発酵の度合いによって緑茶に近いものや紅茶に近いものもあります。

  

お茶の種類がわかると、お茶はもっと美味しい

今回は、比較的メジャーで生産量の多いお茶を取り上げましたが、ご紹介した以外にも、沢山の種類のお茶があります。お茶の種類によって作り方が違うし、当然楽しみ方も違ってくるのがお茶の面白さでもあります。

せっかくの美味しいお茶も100度のグラグラのお湯で淹れてしまうと余計な渋味や苦味が出て美味しくなくなってしまったり、喉が渇いたからと言っても玉露はガブガブと飲むようなお茶ではありません。

是非お茶のことをよく知って、お茶を一番楽しめる飲み方を探してみてください。

 

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