目次

奥深く絢爛たるチョコレートの世界

カカオの味わいをストレートに活かしたビターチョコレート。柔らかな甘味のミルクチョコレート。滑らかな口当たりのガナッシュに、ナッツやフルーツ、リキュールの入った色とりどりのショコラ。

バレンタインも目前。お店に並んだ煌びやかな宝石のようなチョコレートは見てるだけでも美しく、実際に口にすればその甘美な味わいは私たちを魅了して離しません。

そんなチョコレートの世界は、実はお茶と少し似ていると思うんです。

茶葉・カカオの品種があり、それを栽培する各地域の風土があり、カカオからチョコレートへ、生葉から茶葉を製造する加工技術があり、そしてそれら全てが味わいに影響を与えています。

お茶にもチョコレートにも無数の選択肢が存在し、その中から自分の好きなものを探すのは、なかなかに難しい作業です。

私たちFETCは、日本中から美味しいお茶を厳選して販売していますが、同じように世界中からチョコレートを集める素敵なお店をご存知でしょうか?

それが、チョコレート専門店「c7h8n4o2(チョコガカリ)」です。

世界中のチョコレートが集まるお店「c7h8n4o2」

渋谷スクランブルスクエアの1階。色とりどりのお菓子が並び、甘く幸せな匂い包まれたフロアで、世界中から厳選されたチョコレートを販売するお店があります。

「c7h8n4o2」という一風変わったお店の読み方は「チョコガカリ」。由来はカカオ豆に含まれる固有の苦味成分、テオブロミンの化学式なのだそう。

「お店の名前も、当初は読み方を別に決めていなくて。ただ渋谷スクランブルスクエアに出店する際に読み方が必要となり、それで元々私が「みんなのチョコガカリ」と名乗っていたこともあり、「チョコガカリ」にしました。」

2015年にネット上でオープンしたc7h8n4o2は、2019年にこの渋谷スクランブルスクエアショップ&レストラン 東急フードショーエッジ内に初の店舗を構え、今や日本中のチョコレート好きから愛されるチョコレート専門のセレクトショップです。

 c7h8n4o2

今回はこのc7h8n4o2のオーナー・児玉寿瑞奈さんにお話をお伺いしました。

彼女のチョコレートに向けた愛情をお楽しみください。

「ただ好きだから」で選ぶチョコレート

前述の通り、お茶にもチョコレートにも、非常に多くの選択肢があります。

産地によって変わるカカオの香り。カカオ、砂糖、ミルクの含有量によって変わる甘味と苦味のバランス。発酵によって生まれる酸味。加工の工程で生まれる食感や口溶けの違い。装飾やパッケージのデザインなどの見た目の楽しみ。

バレンタインシーズンのデパートに行くと、その多彩さに驚かされると同時に、どのチョコレートを選ぶかという問題は私たちの頭を大いに悩ませます。

ちなみにお茶の場合は旨味や苦渋味のバランス、品種や加工に由来する香りで好みが分かれ、私たちFETCも味わいや香りに個性的な魅力を持つお茶をセレクトしています。

児玉さんはお店で扱うチョコレートをどのように選んでいるのでしょうか。

「こだわりとか別に無いんです。どういうチョコだから輸入するとかもなくて、ただ私が好きだから並べてます。」

彼女は笑いながらそう語ります。

児玉さん、大好きなチョコレートを語る

c7h8n4o2では、他の業者が輸入しているチョコレートを仕入れる場合と、自社で直接輸入している場合があり、直接輸入しているのは以下の4ブランド。

  • CHOCOLATARIA EQUADOR(ポルトガル)
  • idilio origins(スイス)
  • Barbero(イタリア)
  • Claire Mari(南フランス)

 

「一番最初に取り扱い始めたブランドはCHOCOLATARIA EQUADOR。ポルトガルの食品の展示会に行っていて、泊まっていたホテルが近かったので何日か通ってたんです。その内にお店の人と話すようになって、気付いたら輸入させてもらうことになってました笑」

他のブランドの取り扱いに至った経緯を聞いても、Twitterでのやり取りがきっかけで、元々チョコレートの取扱い自体がなかったブランドから輸入が始まっていたり、日本で開いていたお店を畳むオーナーに、そのチョコレートが好きだからと輸入業務を引き継いだりと、彼女の「好き」がきっかけで販売の始まったブランドばかり。

「CHOCOLATARIA EQUADORはフルーツのガナッシュが層になって入ってるチョコがあって、それが大好きです。ここは最近カカオ豆の栽培にも力を入れていて、自社で作ったカカオ豆を使ったチョコレートも魅力的です」

「Barberoは北イタリアのピエモンテ州にあるんですが、あの辺りはヘーゼルナッツの名産地でもあるので、それを使ったチョコレートが美味しいんです」

「Claire Mariは南仏なのでレモンが有名で、シトロネットというレモンピールの砂糖漬けにチョコレートをコーティングしたお菓子がすごく人気です」

それぞれのブランドのおすすめを尋ねると、スラスラと美味しそうなチョコレートを紹介してくれる児玉さん。自社で輸入を行うブランドに関しては、毎年のようにブランドの方に会いに現地まで行かれるんだとか。お話を聞いてるだけでも各ブランドへの愛が伝わってきます。

そんな彼女のお話を聞いていると、自分の中にc7h8n4o2のチョコレートに対する信頼感が生まれている事に気が付きました。

こんなにチョコレートを好きな人が選んだチョコレート、美味しいに決まってます。

信頼が生む信頼。「好きなもの」を販売するということ。

おすすめのブランドを聞いても、迷う事なく「全部好き!」と答える児玉さん。彼女はチョコレートのプレゼンターとして、世界中の数あるブランドの中から、彼女自身の愛に満ちた偏見で選び抜いた、少しの選択肢を提示してくれます。

「お店でチョコレートをオススメするときは、いつも簡単に好みを聞くようにしています。甘いのがいいか、苦いのがいいか。飲み物は何を飲むことが多いか。いつ食べるのか、誰にあげるのか。その上でいくつかおすすめをさせていただいて、お客様に選んでもらってます。」

商品を知り尽くした児玉さんだからこそできるリコメンド。私の中に生まれたc7h8n4o2のチョコレートに対する信頼は、児玉さんがチョコレートに向ける信頼から生まれているように思います。

お店に並んだ商品に対する揺るぎない愛情と信頼。そしてそんな彼女のリコメンドだからこそ、お客様も安心してチョコレートを選びに行けるのではないでしょうか。

お茶もチョコレートも、仕入れをした時点で製品として完成していて、私たちがそこに手を加えることはできません。私たちにできるのは、愛を持って商品を選び抜き、その魅力をお客様に伝えることだけ。

児玉さんのように、心から好きだと言えるものを販売することは、お店の最大の魅力であり、最も重要なことだと思うんです。

知識で食べるんじゃなくて、自分が美味しいと思うものを。

最後に児玉さんから、チョコレートの楽しみ方のアドバイスをいただきました。

「チョコレートは、自由に食べたほうがいいと思ってます。知識で食べるんじゃなくて、自分が美味しいと思うものを好きに食べる。高いチョコもいいけど、コンビニのチョコだって美味しい。日によって食べたいものって違うし、誰かが美味しいって言ったものじゃなくて、自分が美味しいものを食べるのが一番です。」

児玉さんのお話は、きっとチョコレートだけの話ではありません。急須で淹れたお茶にも、ティーバッグで淹れたお茶にも、ペットボトルで淹れたお茶にもそれぞれの良さがあります。

でも、もし皆さんが美味しいチョコレートを、そして美味しいお茶を味わいたいと思った時、c7h8n4o2や私たちのようなお店の存在を思い出してみてください。きっと皆さんが理想のチョコレートやお茶を見付けるお手伝いをさせていただきます。

後編では、c7h8n4o2のチョコレートとFETCのお茶を合わせて楽しむ様子をお届けします。コーヒーや紅茶、お酒と合わせるイメージが多いチョコレートは、煎茶とどのように楽しむことができるのか。どうぞお楽しみに。 

お店のリンクはこちらから  c7h8n4o2

2021年, 2月 10日