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急須を使わなくても、気軽にお茶を淹れることができる「ドリップバッグ」という道具をご存知でしょうか?
急須やティーポットを持っていない方や、オフィスや公園など、自宅外で美味しいお茶が飲みたい方にもおすすめのドリップバッグ。
ここでは、そんなドリップバッグの紹介や、ドリップバッグを使った美味しいお茶の淹れ方をご紹介いたします。
お茶のドリップバッグって?
お茶用のドリップバッグは、写真のように、湯呑みやカップにかけて使える抽出器具。
ドリップバッグを使えば、急須やティーポットを持っていない方や、オフィスや公園など、自宅外でお茶を淹れる場合にも、簡単に美味しいお茶が淹れられます。
出がらしもバッグごと捨てられるので、急須の茶葉の処理が面倒に感じていた方にもおすすめです!
私も普段からいろいろな道具を試していますが、急須で淹れるのとほとんど遜色ないクオリティのお茶が、簡単に淹れられるので、とても重宝する抽出器具です。
コーヒーのドリップバッグとの違いは?
ドリップバッグと聞くと、コーヒーのそれをイメージする方も多いかもしれませんが、お茶とコーヒーではドリップバッグは大きく異なります。
コーヒーのドリップバッグとの最大の違いは、茶葉がお湯に浸ることです。
一般的にコーヒーをドリップで淹れる場合、豆にお湯をかけ、短い時間でカップまで落とす「透過」という方法で抽出されるのに対し、お茶の場合は茶葉全体をお湯に漬け込んだまま時間を置く「浸漬」という方法で抽出がされます。
新鮮なお湯が供給され続ける「透過」の方が、より多くの成分が抽出がされるのですが、お茶を「透過」で淹れようとすると苦渋味が強く出てしまい、味わいのバランスが崩れてしまいやすいというデメリットがあります。
「浸漬」の場合、成分の抽出が緩やかに逓減していくため、過抽出が抑えられ、味わいのバランスの取れたお茶が淹れやすいのです。
ですので、お茶用のドリップバッグは、茶葉がしっかりとお湯に浸る様に、バッグの部分が深く作られているのです。
ドリップバッグを使った美味しいお茶の淹れ方
淹れ方次第で、ティーバッグよりも美味しく、急須と遜色のない美味しさのお茶が淹れられるドリップバッグ。
ドリップバッグで美味しいお茶を淹れる方法をご紹介します。
①ドリップバッグを湯呑み(カップ)にかけ、茶葉を4g入れる
この時、お湯を注いだ際に茶葉がきちんとお湯に浸るかどうかにご注意ください。深い器ですと、お湯が茶葉まで届かず、しっかりと抽出されない場合があります。
②60~80℃で沸騰させたお湯120mlを茶葉の上にゆっくりと注ぎます。
③2分ほど抽出をしたら、ドリップバッグを開いたまま、2〜3回ほどお湯の中で揺らす
ポイントは、ドリップバッグを閉じないこと。茶葉同士が触れ合うことで成分の抽出が進みやすくなるものの、雑味の原因にもなってしまいます。
ドリップバッグを開いたまま、茶葉同士にゆとりがある状態で揺らしてあげることで、適度な味わいが抽出されます。
④ドリップバッグを持ち上げ、最後の一滴が落ちるまで待つ
ドリップバッグに残ったお茶には、茶葉の旨味がたっぷりと詰まっています。
バッグを持ち上げたまま、その最後の一滴が落ち切るまで、ゆっくりと待ってあげてください。