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皆さんは「すすり茶」という言葉を聞いたことがありますか?
おそらくほとんどの方がすすり茶の存在を知らないのではないかと思います。
この記事では知る人ぞ知る通な飲み方、「すすり茶」についてご紹介します。
すすり茶って?
すすり茶とは、急須を使わず蓋付きの茶碗(湯のみ)に直接水と茶葉を淹れて飲むお茶のことです。
飲む時に茶葉が口に入らないように蓋を少しずらして茶葉を抑えながら、茶碗を傾け、蓋の隙間からにじみ出たお茶をすすることから「すすり茶」と呼ばれています。
かなり特殊な飲み方なので飲んだことがない人が大半かと思いますが、少しずつしか飲めないぶん、温度の変化や抽出時間で変わるお茶のさまざまな味を楽しむことができる風情のある飲み方です。
また、ごく少量の水で抽出するので、お茶の旨味・甘味をダイレクトに感じることができます。
蓋がなくても飲める
すすり茶は蓋がなくても飲むことができます。
茶碗や小皿に茶葉と少量のお水を入れて、口に茶葉が入らないように口を小さく開けてほんの少しずつ飲みます。
蓋があるすすり茶と味は同じですので、すすり茶が気になる方はぜひ試してみてください。
すすり茶に適したお茶
すすり茶はお茶の甘味・旨味を存分に味わうための飲み方なので、旨味が濃い玉露やかぶせ茶、上級煎茶に適しています。
すすり茶は「究極の玉露の飲み方」ともいわれています。
高級茶の味わいを存分に抽出したお茶を最後の一滴までお楽しみください。
氷出しのやり方
すすり茶の氷だしのやり方をご紹介します。
茶碗に茶葉入れる
玉露などの茶葉を4g〜5g入れます。この時なるべく茶葉が広がるように入れると茶葉の成分が抽出されやすいです。
茶碗に氷を入れる
すすり茶の特徴は少量の水でじっくり味わって飲むことです。氷は20cc分ほどの少量を入れます。
溶けるのを待って飲む
氷が溶けたのを確認したら、蓋を少しずらし、茶碗を傾け、蓋の隙間から少しずつお茶を飲み味わいます。
最後の一滴まで味わう
最後は、蓋をひっくり返して、茶碗に残ったお茶の雫を蓋の上に垂らして飲み干します。
飲み終わったら茶葉もいただく
通常、お茶を抽出した後の茶葉は捨てる方が多いと思いますが、特に玉露などの高級茶葉は茶葉が柔らかいのでぜひ最後に召し上がってください。
塩や醤油、酢醤油などで味付けして食べると口にお茶の味が広がり美味しいですよ。