Far East Tea Company 編集チーム 約 5 分
目次

烏龍茶を茶葉から自分で淹れたことがある方は、まだそれほど多くないかもしれません。

飲むときもホットではなくてアイスで飲むことがほとんどですよね。

手間はかかるけど、香り豊かでおいしい烏龍茶を、ぜひ自分で淹れてみてください。

烏龍茶の味わい・香り

烏龍茶は水色が茶色で、緑茶紅茶に比べると香りが特に香ばしく、ほんのり苦味があるのが特徴です。

後味がすっきりしているので、中華料理など脂っこいものや味の濃いものを食べた後に好んで飲まれます。

烏龍茶を淹れる前に

烏龍茶を本格的に淹れるには、茶盤・茶壺・茶杯・茶海といった専用の茶器を揃えるのが理想です。ただし、自宅の急須と湯のみでも基本的な淹れ方はできます。まずは道具と水・温度を確認しておきましょう。

使う道具

烏龍茶を本格的に淹れるためには多くの茶器が必要です。

烏龍茶を本格的に入れようとすると下記のような茶器を揃える必要がありますが、家で手軽に淹れたい場合は、専用の茶器がなくても普段緑茶を入れる時に使う急須や湯のみなどがあれば淹れられるので安心してくださいね。

茶盤(ちゃばん)

茶盤は、烏龍茶を淹れるときにこぼれたお湯を受けるための台です。

茶壺(ちゃつぼ)

お茶を入れる急須のことです。中国の急須は日本のものより小さなことが多いです。

また、湯のみに直接茶葉を入れて蓋をする「蓋椀(がいわん)」や、日本でも玉露などを淹れるときに使う取っ手のない急須「宝瓶(ほうびょう)」を使うこともあります。

茶杯(ちゃはい)

湯のみ(茶碗)のこと。茶杯は中国茶を飲むときに使われる小ぶりの湯のみです。

中国茶は味がしっかりしているものが多く、ガブガブ飲むというより、少量をじっくり飲むためサイズが小さく作られています。

茶船(ちゃぶね)

茶壺(急須)や茶杯(湯のみ)にお湯をかけて温める際の受け皿の役割をします。

茶海(ちゃかい)

茶海は、お茶の濃さを均一にするために、いったん茶湯を移す片口の器です。紅茶でいうティーサーバーに近い役割を持ちます。

茶荷(ちゃか)

茶葉を急須に入れるときに使います。茶さじと同じ役割で、なければスプーンで代用できます。

茶鋏(ちゃばさみ)

茶杯(湯のみ)を素手でつかまずに移すときに使うトング状の道具です。

さらにこだわるなら、湯を沸かす道具として鉄瓶(てつびん)を使う方法もあります。鉄瓶で沸かした湯は、口当たりがやわらかく感じられることがあります。

使う水・温度

水の性質も味に影響します。硬度の高い水では香りが鈍くなりやすいため、まずは低硬度の軟水から試してみてください。

使うお湯の温度は烏龍茶の種類によって変わります。焙煎が強めのものや球形に丸めたタイプは90〜100度が目安で、清香系の軽い発酵のものは85〜90度前後から試すと香りの輪郭がわかりやすくなります。緑茶は温度が高すぎると苦味が出ますが、烏龍茶は比較的高温でも香りが引き出しやすいお茶です。

お茶の温度が気になる方は、お茶と温度の関係もあわせてご覧ください。

烏龍茶の淹れ方

本格的な烏龍茶の淹れ方は、茶器を温める→茶葉を入れる→洗茶→蒸らす→注ぐという流れです。最初の一煎「洗茶」は短く捨てることが多く、特に球形や固く締まった茶葉では葉がほぐれて次からの抽出が整いやすくなります。

茶器を温める

茶船の中に茶壺と茶杯を入れ、茶壺と茶杯にまんべんなくお湯をかけて温めます。

茶盤に移す

温まった茶杯を茶盤の上に移動させます。茶杯は素手ではなく茶鋏を使って1つずつ移します。

茶壺に茶葉を入れる

茶葉は茶壺の底が見えなくなるくらいの量を目安に入れます。

洗茶をする

熱湯を茶壺の縁までたっぷり注ぎ、すぐに茶海へ移します。

そして茶海のお茶を茶杯に注ぎます。この時、茶壺にお湯が残らないよう最後の一滴までしっかり注ぎきってください。

球形や乾きの強い烏龍茶では、短い洗茶で茶葉がほぐれ、その後の香りや味がまとまりやすくなります。必須ではありませんが、特に初めて淹れる茶葉のときは試してみる価値があります。

茶壺に熱湯をなみなみ注ぐ

茶壺に再度熱湯を注ぎます。溢れるくらいたっぷり注いでください。

アクを取る

茶湯の表面に出た泡は、茶壺の蓋でそっとすくうように取り、そのまま蓋をします。

茶壺を温める

先ほど茶杯に入れていたお茶を茶壺にまわしかけて温めます。

お茶を茶海に移す

目安は50〜60秒から1分ほどで、茶葉の種類や壺の大きさで調整してください。素焼きの茶壺なら表面の水分が乾いたあたりが一つの目安になりますが、あくまで伝統的な見方の一つです。時間が来たら茶壺を軽く1回まわして底の水分をきり、茶海に注いでお茶の濃さを均一にします。

この時、最後の一滴までしっかり出しましょう。

お茶を淹れる

茶海のお茶を茶杯にまわし注げば完成です。熱々のうちにどうぞ。

以上が本格的な烏龍茶の淹れ方です。

家にあるもので簡単に淹れたい場合は、お湯の温度や茶葉の量はそのままに、急須と湯のみにお湯をかけて温めた後、急須に茶葉を入れてお湯を注ぎ、まず50〜60秒から1分ほどを目安に蒸らして湯のみにまわし注ぎます。茶葉の開き方や濃さを見ながら次の煎は調整してみてください。

緑茶を淹れる時とほとんど一緒ですが、烏龍茶は熱湯を使うことが大切です。高温で引き出される香ばしさと、あとに残るすっきりした後味を、ぜひ一度ご自宅で試してみてください。

急須コレクションはこちら

タグ: 淹れ方

よくある質問

烏龍茶は何度くらいのお湯で淹れるとよいですか?

清香系や軽い発酵の烏龍茶は85〜90℃、焙煎が強いものや球形の茶葉は90〜100℃から始めるのが目安です。香りや渋みは個人差ありなので、次の一煎で少し調整します。

烏龍茶の茶葉はどのくらい入れますか?

本格的な小さな茶壺なら底が見えなくなる程度を目安にします。英語版の基準では功夫茶は100mLに5〜7g、西洋式は200mLに約3gから始めると扱いやすいです。

専用の茶器がなくても烏龍茶は淹れられますか?

茶盤、茶壺、茶杯、茶海があると本格的ですが、自宅の急須と湯のみでも問題ありません。急須と器を温め、熱めのお湯で50〜60秒から1分ほど蒸らします。

洗茶は必ず必要ですか?

洗茶は必須ではありません。球形や固く締まった茶葉では、熱湯を注いですぐ捨てる短い洗茶で葉がほぐれ、次の抽出の香りや味がまとまりやすくなります。

初心者が味を調整するときは何を見ればよいですか?

苦味が強いなら時間を短くするか温度を少し下げ、薄く感じるなら茶葉量や蒸らし時間を少し増やします。水質も影響するので、香りが鈍い時は軟水から試します。