July 20, 2020
新茶・一番茶・二番茶って?

お茶は摘採時期によって、一番茶(新茶)に始まり、二番茶・三番茶・四番茶(もしくは秋冬番茶)と名がつき、一般的には摘まれた時期が早いほど品質が高く美味しいお茶といわれています。

この記事ではそれぞれの時期に摘まれたお茶の特徴などをご紹介します。

*品種や環境によって味や時期は少しずつ異なるので、あくまで一般的な概念として解説していきます。

新茶ってどんなお茶?

立春から八十八夜(5月2日)前後の一年で最も早い時期に摘まれるお茶で、品質が最も良く、高値で取引されるのが新茶(一番茶)です。新茶と一番茶は呼び方が違うだけで同じお茶を指します。

旨味が最も多く蓄えられており、お茶のフレッシュな香りを楽しむことができます。

また、新茶は「飲むと1年間無病息災で過ごせる」といわれる縁起物なので、贈り物としても人気が高いお茶です。

「一番茶」「二番茶」って?

栽培地域や品種によって時期は前後しますが収穫時期は、年に4回です。

  • 一番茶→4月下旬〜5月いっぱい
  • 二番茶→6月中旬〜7月上旬
  • 三番茶→7月下旬〜8月上旬
  • 四番茶・秋冬番茶→9月下旬〜10月上旬

夏以降に収穫される三番茶・四番茶・秋冬番茶を、総じて番茶と呼ぶこともあります。

一番茶の特徴

先にも書きましたが、一番茶(新茶)は1年間で最も品質が良く、かつ最も高値で取引されるお茶です。

一番茶は渋味の原因となるカテキンが少なく、甘味・旨味の要因となるアミノ酸が多く含まれているので、渋味が少なく、お茶の甘味・旨味をはっきりと感じられるお茶です。 また、新芽の爽やかで清々しい香りを楽しむことができます。

一番茶が一番美味しいといわれる理由は、育成速度が関係しています。

ほかのお茶は芽が出てから1ヶ月程成長してから摘み取られますが、一番茶は前年の最後の摘採から半年ほどかけて、たっぷりと栄養分を蓄えながらゆっくりと成長します。その分旨みや香りが詰まっているのです。

ちなみに「一番茶」と「新茶」の使い分けですが、「一番茶」はこの記事のように二番茶や三番茶などほかの時期に摘み取られたお茶と区別するときに使い、「新茶」は今年初めて摘まれた「初もの・旬のもの」という意味で使われることが多いようです。

二番茶の特徴

二番茶の摘採は、一番茶から40日前後で行われます。

日照時間が長い時期に生育するので、光の作用で作られるカテキンを多く含みます。そのため一番茶に比べて渋味を感じる人もいますが、抗菌・生活習慣予防などに良いとされているのが特徴です。

三番茶・四番茶・秋冬番茶の特徴

生育まで時間をかけずに摘み取るので一番茶に比べると味も栄養も落ちてしまいますが、二番茶と同じくカテキンが多く含まれ、苦渋味が強いのが特徴です。

三番茶・四番茶・秋冬番茶は市場価格が低いため、収穫を行わない農園も多く、刈り落として農園の肥料とする場合もあります。

三番茶以降は、ペットボトルの原料加工やほうじ茶など、加工の原料として使われることが多いです。

番茶の特徴

番茶は「晩茶」とも書き、読んで字のごとく晩(おそ)い時期に摘んだ、古い葉や硬い葉で作られた下流茶のこと。つまりは品質が低いお茶のことを指します。

新芽が伸びすぎて硬くなった葉や、通常の摘採期から遅れて出てきて摘み残され次の摘採期に摘まれた葉、煎茶の仕上げ工程で葉が大きすぎて選別された葉、整枝のため刈り取った茎や葉なども番茶と呼ばれます。

番茶はさっぱりとして苦味が少ないく、さらに浸出した色の透明度も高いため原料として利用されることも多いお茶で、ペットボトルの原料としても多く利用されています。