May 30, 2020
お茶の成分について|テアニン

テアニンはお茶に含まれるアミノ酸類の一種で、ストレス解消や全身の血行を良くする効能を持っています。

ここでは、テアニンの基礎知識や詳しい効能、テアニンを多く摂れる方法までご紹介していきます。

テアニンって?

「テアニン」は、お茶に含まれるアミノ酸の一種です。

「お茶にアミノ酸が含まれている」というのは意外かもしれませんが、実はお茶には以下のようなアミノ酸類が含まれています。

  • グルタミン酸
  • アルギニン
  • アスパラギン酸
  • テアニン
  • その他

中でもテアニンはお茶に特有のアミノ酸で、お茶に含まれるアミノ酸類全体の50%程度をテアニンが占めています。

テアニンはお茶の甘味・旨味成分

テアニンは、お茶の甘味や旨味を構成する成分です。

アミノ酸は、それ単体では大きな旨味を発揮できませんが、複数のアミノ酸が組み合わさることで、飛躍的に強い旨味を感じるようになります。前述の通り、お茶には複数のアミノ酸が含まれているので、その相乗効果で、より強い旨味を持っている飲み物なのです。

テアニンはコーヒーやココアには含まれていないので、お茶を飲むことでしかテアニンの爽やかな甘味や旨味を感じることはできません。

テアニンは日本人が発見した

テアニンは、1950年に酒戸弥二郎という人物によって、玉露から発見された成分です。

実は「テアニン」という名前の由来もお茶にあり、チャの古い学名である「thea sinensis」にちなんで「theanine=テアニン」と名付けられました。

テアニンの効能

テアニンはお茶の旨味・甘味を司るだけではなく、摂取することで「脳からα波を引き出す」ことができます。

α波というのは、「動物の脳が発生する電気的信号(脳波)のうち、8〜13ヘルツ成分」のことを指し、簡単に言えば「リラックスしているときに出る脳波」です。

*参考 浅野祐太(2010)「アルファ波とリラックス効果に関する研究」平成22年度電気関係学会東北支部連合大会

このα波が脳から出ると、以下のような効果が得られます。

  • 記憶力の向上
  • 集中力のアップ
  • 全身の筋肉がほぐれ、血行が良くなる
  • ストレスが緩和される
  • 睡眠改善

これほど多くの効能を享受できることから、海外ではテアニンを抽出したサプリメントなども販売されており、その健康効果からリラックスをしたい時や集中力を高めたい時などに効果的です。

お茶からテアニンを摂るためには?

テアニンは、お茶の中でも特に旨味成分の多い、玉露・抹茶・かぶせ茶・上級煎茶などの高級茶に多く含まれる傾向があります。

茶葉のテアニンは、日光を浴びることでカテキンへ変質する特性があるため、収穫前に日光を遮断する被覆栽培を経て作られたお茶に、より多くのテアニンが残っています。高級茶は7〜20日間という、長い期間の被覆栽培を経て収穫されるため、他のお茶よりも多くのテアニンが含まれているのです。

そのため、「テアニンをしっかりと摂りたい」という方は普段よりも少しお高めのお茶を選んでみると良いでしょう。

低温のお湯、もしくは氷水でお茶を出すと、渋味成分であるカテキンや興奮作用のあるカフェインの溶出が抑えられます。

そのため、お湯でお茶を出した時よりもテアニンのリラックス効果や旨味をはっきりと感じることができるでしょう。

おわりに

今回は、お茶に含まれるアミノ酸である「テアニン」についてご紹介してきました。

テアニンは、高級茶に多く含まれる成分ですが、氷水でお茶を出すことによってもその効果をよりはっきりと感じられます。

夏の暑い日などには、水出し煎茶で涼しげにリラックスしてみるのも良いのではないでしょうか。

※参考文献 日本茶検定協会監修(2008)『日本茶のすべてがわかる本』農山漁村文化協会

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