August 09, 2020
お茶の効能|認知症

社会問題のひとつである認知症。 一度かかってしまうと、記憶障害や判断力の低下などの症状をもたらします。

お茶は、そんな認知症を予防する成分を持つ飲料のひとつです。

今回は、お茶に含まれる認知症予防の成分や、効果的な飲み方についてご紹介していきます。

認知症のリスクと原因

厚生労働省の調査によると、日本の65歳以上の高齢者の認知症の発症率は約15%。その数は年々増加し、2020年には約600万人もの人々が認知症にかかると予想されています。

ここでは、そんな認知症のリスクと原因について解説していきます。

認知症のリスク

認知症にかかると、以下のような問題が起きる可能性があります。

  • 記憶障害
  • 理解・判断力の障害
  • 計画を立てて行動できなくなる
  • 時間や場所、人との関係がわからなくなる

また、人にうまく自分の気持ちが伝えられないもどかしさから、暴力行為を働いたり、抑うつ傾向になったりするケースも存在します。

認知症の原因

認知症には「アルツハイマー型」「脳血管性認知症」などの種類がありますが、それらの原因としては以下のようなものがあります。

  • 脳内における異常タンパク質の蓄積(アルツハイマー型認知症)
  • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病(脳血管性認知症)
  • 神経細胞の減少(前途側頭葉型認知症)
  • レビー小体による脳の神経細胞の破壊(レビー小体型認知症)

特に、日本で最も多いのが「アルツハイマー型」の認知症で、全体の7割弱を占めています。

※参考:認知症施策の総合的な推進について(厚生労働省老健局)認知症の現状と将来推計(三菱UFJ信託銀行)

お茶は認知症を予防する

お茶は、認知症を予防する効果のある飲料です。

具体的には、以下のような研究からその効果が実証されています。

  • 緑茶を1日2杯以上飲んだ人は、1週間に3杯以下しか飲まない人に比べて、認知障害の割合が半分以下になる
  • マウスによる実験で、お茶に含まれる成分が脳組織の萎縮や記憶力の低下を抑制した

つまり、お茶を定期的に飲むことで記憶障害や認知障害を防げるということですね。

認知症を予防するお茶の成分

認知症を予防するお茶の成分は、「カテキン」です。

あるアメリカの研究によると、カテキンは特にアルツハイマー型の認知症に効果があることが明らかになっています。

上述した通り、日本で現在最も多い認知症の種類はアルツハイマー型なので、お茶が認知症予防になる可能性は非常に高いと言えるでしょう。

※参考:『日本茶のすべてがわかる本』農文協

認知症を予防できるお茶の飲み方

上述の通り、認知症はカテキンを摂取することで対策が可能です。ここではカテキンをお茶から多く摂る方法をいくつかご紹介します。

ここでは3つの方法をご紹介していきます。

高温のお湯で淹れる

カテキンは低い温度では溶けにくく、70℃以上の高温のお湯に溶け出しやすいという性質を持っています。なので、高温のお湯で淹れることで、カテキンの成分がしっかりと溶け出したお茶になります。

渋味はやや強くなりますが、認知症対策の一環としてお茶を飲む場合は、高温で淹れるのがおすすめです。

反対に、水出しのお茶などではカテキンが溶け出しにくいので注意しましょう。

二番茶・三番茶を選ぶ

お茶には、収穫する時期によって一番茶・二番茶・三番茶といった種類があります。

一般的には一番茶が最も品質の高いお茶として知られていますが、カテキンをしっかりと摂りたい場合は「二番茶」「三番茶」を選ぶことをおすすめします。カテキンは、茶葉が日光を浴びることによって生成されるため、日照時間が長い時期に育つ二番茶・三番茶は、カテキン類を多く含むようになるためです。

出がらしの茶葉を食べる

カテキンは水溶性の物質ではありますが、その全てがお湯に溶け出す訳ではありません。茶葉に含まれるカテキンを全て摂取するためには、出がらしを食べるのが一番です。

おすすめはお茶のおひたしにして食べること。簡単で意外にも美味しく食べられるので、是非試してみてください。