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高血圧は、成人を越えた日本人の2人に1人が抱えている問題です。
そんな高血圧ですが、お茶を飲むことによって予防できることが明らかになっています。
ここでは、高血圧の基礎知識から、お茶を使って高血圧を予防する方法をご紹介します。
高血圧って?リスクと原因
高血圧は文字通り、血圧が高い状態を指します。
この状態が続くと、血管や心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、心不全、甲状腺、副腎などの病気を引き起こす可能性があり、最悪の場合は死に至るリスクを孕んでいます。
そんな高血圧の原因は、飲酒・食塩の過剰摂取・肥満・ストレスなど、生活習慣に起因しています。それ以外にも、遺伝で高血圧になりやすい人もおり、環境因子や遺伝子によって引き起こされるのです。
厚生労働省によると、現在は20歳以上の日本人の2人に1人が高血圧に悩まされており、非常に罹患のリスクの高い生活習慣病です。
お茶が高血圧を予防する?
お茶には、以下のような高血圧を予防する成分が含まれています。
カテキン
お茶に含まれるカテキンには、高血圧の原因となる「アンギオテンシンI変換酵素」という物質の働きを抑える効果があります。
実際、緑茶をよく飲む人の脳卒中による死亡率は、飲まない人に比べて男性で35%、女性で42%も低くなるという結果も出ています(出典:『日本茶のすべてがわかる本』農文協)。
GABA
GABA(γ-アミノ酪酸)とは、お茶の葉に含まれているグルタミン酸が変化してできた成分です。
GABAには血管を収縮させる作用のある「ノルアドレナリン」という物質を抑制する機能があり、血圧の上昇を防ぎます。
テアニン
テアニンはお茶に特有のアミノ酸の一種で、血管を拡張することで高血圧を防ぐ作用があります。
テアニンを摂取するとリラックスして血行がよくなるので、仕事や勉強に集中したいときにも効果的です。
高血圧を予防できるお茶の飲み方
高血圧を予防できるお茶の飲み方には、以下のようなものがあります。
高温のお湯で淹れる
カテキンは「低い温度では水に溶け出しにくい」という性質を持っています。
そのため、70度以上の高温で淹れることで、カテキンがしっかりと溶け出したお茶になります。渋味はやや強くなりますが、カテキンを多く摂るには、高温で淹れるのがオススメです。
出がらしの茶葉を食べる
カテキンは水溶性の物質ではありますが、その全てがお湯に溶け出す訳ではありません。茶葉に含まれるカテキンを全て摂取するためには、出がらしを食べるのが一番です。
おすすめはお茶のおひたしにして食べること。簡単で意外にも美味しく食べられるので、是非試してみてください。
玉露や抹茶を選ぶ
高血圧を防ぐ成分であるテアニンは、お茶の中でも特にかぶせ茶・玉露・抹茶などの高級茶に多く含まれる傾向があります。これは、被覆栽培によってテアニンからカテキンが生成されるのを抑制して作られるためです。
また二番茶・三番茶よりも、一番茶に多く含まれており、一番茶の中でも若く柔らかい芽により多く含まれます。一番茶の中でもベストなタイミングで摘採されたお茶に、最も多くのテアニンが含まれているのです。
そのため、「テアニンをしっかりと摂りたい」という方は普段よりも少しお高めのお茶を選んでみてください。
ギャバロン茶を選ぶ
GABAは、生葉を数時間無酸素状態で放置することによって生成され、この方法で作られたお茶を「ギャバロン茶」といいます。
ギャバロン茶を選べばGABAを多く摂取することができるので、血圧が気になる時にはオススメです。