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お茶は、ビタミンCをはじめとして、様々なビタミンを含む飲料です。中でもビタミンCは、体の免疫機能を保つ役割を担っている重要な成分で、お茶の健康効果を高める成分でもあります。
ここではビタミンCの基本情報や詳しい効能、効率よくお茶からビタミンCを摂る方法などについてお伝えしていきます。
お茶に含まれるビタミン
お茶に豊富に含まれているビタミンは、以下の3つです。
- ビタミンC
- ビタミンA
- ビタミンE
13種類あるビタミンは水溶性のものと脂溶性のものに分類されますが、ビタミンCは水溶性のビタミン、ビタミンAとビタミンEは脂溶性のビタミンです。
「水溶性」や「脂溶性」という言葉を使うと難しく感じますが、水溶性は水に溶けやすい性質、脂溶性は水に溶けにくい性質のことです。
そのため、茶葉からお茶を淹れて飲む場合、水溶性であるビタミンCは効率的に摂取できますが、脂溶性であるビタミンAやEはほとんど摂取できません。
ビタミンCの効能
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の調査によると、お茶に含まれるビタミンCの効能は以下の通りです。
- 抗壊血病
- かぜ予防
- 白内障予防
- 抗アレルギー作用
- 免疫機能増強
- 抗酸化作用
- ニトロソアミンの生成抑制
このうち、抗アレルギー作用や免疫機能増強などの効能は良いとして、「抗酸化作用」や「ニトロソアミン」といった言葉には聞き覚えのない方もいると思います。
ここではその2つについて簡単に解説します。
抗酸化作用
抗酸化作用とは、体内の余分な物質を無毒化するはたらきのことです。
「すべての病気の予防になる」と言われるほど重要な機能で、組織の老化を防ぐ役割を担っています。
ニトロソアミンの生成抑制
ニトロソアミンとは化学物質の一種で、強い発がん性を持つ成分です。
ビタミンCを摂取するとニトロソアミンの生成が抑えられるため、結果的にがんの予防につながります。
お茶からビタミンCを摂るためには?
ビタミンCを多く摂りたい場合にオススメなのは「煎茶」です。
ビタミンCは日光を浴びることで生成されるので、直射日光を浴びて栽培される煎茶に多く含まれています。
逆に、覆いをして栽培する玉露や抹茶は、煎茶に比べるとビタミンCの含有量はあまり多くありません。
また烏龍茶や紅茶は、発酵(酸化)の過程でほとんどのビタミンCが変化してしてしまうので、ビタミンCはほぼ含まれていません。
お茶から全てのビタミンを摂取するには?
前述の通り、お茶に含まれる脂溶性のビタミンはお湯には溶け出しませんし、水溶性のビタミンも、その全てが溶け出す訳ではありません。
では、お茶に含まれる全てのビタミンを摂取するためにはどうすれば良いのでしょうか?
粉末茶を選ぶ
お茶に含まれるビタミンは、「粉末茶」を選ぶことによって余すことなく摂取することが可能です。粉末茶は茶葉を粉砕して作られているものなので、茶葉に含まれる成分をそのまま体内に取り込むことができるからです。
ただし、粉末茶を購入する際には、同じく顆粒のお茶である「インスタント茶」と間違えないよう注意してください。
出がらしの茶葉を食べる
茶葉に残ったビタミンを全て摂取するためには、出がらしをそのまま食べるのもおすすめです。
おすすめの食べ方は お茶のおひたしにして食べること。簡単で意外にも美味しく食べられるので、是非試してみてください。
ビタミンEは強い抗酸化作用、ビタミンAはお肌を健康に保つ作用のある成分なので、健康効果だけでなく美容効果も得たい方は是非試してみてください。