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淹れた時の茶色い水色や香ばしい味から、緑茶とは違うお茶だと思っている人もいますが、ほうじ茶は緑茶の一種です。
最近はお茶として飲むだけでなく「ほうじ茶ラテ」「ほうじ茶チョコ」「ほうじ茶アイス」などお菓子やほかの飲み物に使われることも多く、若者からの人気も高いほうじ茶。
この記事ではそんなほうじ茶を詳しくご紹介します。
ほうじ茶って?
ほうじ茶は私たちにとって身近なお茶で、飲む機会が多いにも関わらず、緑茶とは別の種類と思われていたり、番茶と同じだと思われていたりと曖昧に認識されることが多いお茶です。
ほうじ茶は緑茶の一種であり、厳密には番茶とも違い、煎茶や番茶を焙煎したものがほうじ茶です。 一般的には、一番茶の新芽が使われることはほとんどなく、二・三番茶以降の茶葉や茎の部分が使われるので、比較的廉価で身近なお茶です。
ほうじ茶の歴史は曖昧な部分が多く、公式な記録は残されていません。
昭和初期に起きた大不況のあおりを受けてお茶が売れなくなった時代に、売れ残ったお茶を何とか保存できないかと焙煎したのがほうじ茶の始まりという説もあれば、明治時代にはすでに存在していたという説もあります。
ほうじ茶の特徴
ほうじ茶は、茶葉を焙煎することで生まれる香ばしい香りと味わいが特徴のお茶です。 苦渋味がなく、すっきりとした味わいで飲みやすいのが特徴です。
また、もともとカフェインが少ない番茶を使っているので、胃が弱い方・お年寄りでも安心して飲むことができます。寝る前のリラックスタイムにもオススメです。
ほうじ茶の成分の特徴
ほうじ茶には、美容に良いとされるビタミンや、抗がん作用が注目されるタンニン(カテキン)などさまざまな成分が含まれており、最近ではダイエット飲料として飲まれることも。
中でもアミノ酸が加熱されることによって変化してできる「ピラジン」という成分は、ほうじ茶の香ばしい香りの元となる、ほうじ茶の味わいの左右する香気成分です。
ほうじ茶の製造工程の特徴
ほうじ茶は、通常の煎茶の製造工程に加え、最後に焙煎をして作られます。
この焙煎は家庭でも簡単に行うことができます。 方法は煎茶の茶葉をフライパンで煎るだけ。茶葉を焦がさないよう、様子を見ながら弱火で10分程度で完成です。
美味しいほうじ茶ができるだけではなく、部屋いっぱいにお茶の良い香りが広がりますよ。
ほうじ茶の飲み方
ほうじ茶を入れるときは香ばしい香りを出すために高温で入れるのがポイントです。
沸騰したお湯を使い、焙煎で生まれる火香を楽しんでみてください。