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日本で四番目に多く作られる緑茶向け品種である”おくみどり”。

今回は旨味の強いパワフルな味わいと、クセのないストレートな香りが人気のこの品種をご紹介します。

日本第4位のシェアを持つ優等生品種!

”やぶきた””ゆたかみどり””さえみどり”に次いで、日本で四番目に多く作られる緑茶用品種である”おくみどり”。私たちもこの品種を見かける機会は非常に多く、”おくみどり”を作っていない生産者の方が珍しいほどです。

何故ならば、この品種は味・香り・作りやすさ等、あらゆる面でとにかく優秀で、生産者にも消費者にも非常に愛されている品種だからなんです。

それでは、”おくみどり”のどんな点が優秀なのか、一つずつ説明していきます。

”おくみどり”の特徴

優秀な晩生品種

“おくみどり”は、”やぶきた”と比べて摘採期が7日も遅い晩生品種です。遅い品種の中でも後半に摘まれるこの品種。一番茶は”おくみどり”を摘んで終える生産者も非常に多いほどです。

お茶の摘採時期は非常に短く、一番茶の時期などは、毎日新芽を摘んでもベストなタイミングに間に合わないこともあるほど。そんな多忙な生産者にとって、1週間も余裕を持って摘むことができるこの品種は、農作業の負荷を軽減する意味でも、非常に重宝される品種なんです。

ちなみに、「晩生(おくて)」と読む通り、”おくゆたか”、”おくはるか”など、名前に”おく”が付く品種は全て晩生品種です。

高い耐寒性で、全国的に育てやすい

“おくみどり”は高い耐寒性を持ち、日本中のほぼ全ての茶産地で育てることができます。

一部の病気や害虫には弱いため、農薬を使用するなど、その点に注意さえしていれば、日本中で作ることができる品種です。

以上のように全国的に育てやすく、貴重な晩生品種である”おくみどり”が、生産者に愛される理由がよく分かります。

それでは“おくみどり”の味わいはどうでしょうか。

”おくみどり”の味わい

濃厚な旨味とクセのない香り

“おくみどり”の一番の特徴は、その濃厚な旨味です。渋味や苦味が強くなく、アミノ酸(テアニン)の含有量が多いため、まろやかな味わいが魅力的です。

香りにはクセがなく、青葉のすっきりとした香りがあります。火入れによって甘味を引き出し、火香を加えることで、パンチのある力強い味わいの煎茶に仕上げることも。

全体的にクセがないため、”やぶきた”との相性が良く、シングルオリジンでも合組でも重宝されるお茶の一つです。

濃緑の美しい水色

水色の美しさも“おくみどり”の特徴の一つ。被せや深蒸しにすることでその美しさはさらに際立ち、煎茶として抜群に美しい色味のお茶に仕上がります。

色味が重視される茶市場において、高い評価を受けやすい品種なんです。

以上のように、日本各地で作られ、作り手の個性や実力によって様々な味わいを見せてくれる“おくみどり”。

本当に多くの生産者が作っている品種なので、産地や生産者によって飲み比べをしてみるのもおすすめです。

2023年, 9月 19日