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お茶の百科事典

おくみどりとは?抹茶に適した品種の特徴・味わい・産地

品種緑茶品種茶種・品種
Okumidori tea cultivar leaves for matcha production showing deep blue-green color

抹茶、煎茶、玉露を選ぶときに目にする「おくみどり」。やぶきたを親に持つ、摘採時期の遅い日本の茶品種です。収穫を後ろにずらせることが、農家の摘採作業の分散に役立つんです。

おくみどりとは?

おくみどりは、1974年6月に茶農林32号として命名・農林登録された日本の茶品種です。育成報告には、種子親はやぶきた、花粉親は静岡在来16号と記されています。冬季の耐寒性も強い品種。

抹茶とおくみどり

抹茶は、碾茶(てんちゃ)を挽いてつくります。被覆栽培した葉を揉まずに乾燥させたものが碾茶です。

抹茶全般では、「粒度」(粉の粒子の大きさ)が口当たりや点てたときの泡の安定性に関わり、色沢も品質の評価項目に入ります。京都府茶業研究所の説明によると、被覆は葉に「テアニン」(お茶の旨味に関わるアミノ酸の一つ)を保持しやすくします。

長崎県の2019年試験では、一番茶は約21日、二番茶は約14日の直接被覆を行い、おくみどりとやぶきたが良好な成績を示しました。UDYで粉砕した試料を乾物基準で測定したところ、一番茶の遊離アミノ酸は両品種とも4.3%、二番茶のテアニンはおくみどり0.6%、やぶきた1.1%。試験の茶期と条件に限った結果として受け止め、手元のお茶の味は実際に飲んで確かめたいところです。

おくみどりの味わい

煎茶について、農研機構の品種解説は濃緑色の色沢と、さわやかですっきりした香味を挙げています。育成報告にも旨味の記述があります。

産地

おくみどりは京都府と愛知県の西尾・安城で栽培され、鹿児島・三重・福岡でも栽培されています。

愛知県の2026年茶業振興計画では、西尾・安城の碾茶産地の主要品種として、おくみどり、やぶきた、さみどりなどが挙げられています。京都府の栽培割合は、農林水産省の2025年度資料で13%。

やぶきたとの違い

育成試験の条件下では、おくみどりはやぶきたより約8日遅く摘採されました。農林水産省の2025年度品種構成表では、全国の茶園に占める割合はおくみどりが4%、やぶきたが64%です。

玉露・かぶせ茶としてのおくみどり

農林水産省の説明では、「被覆栽培」(収穫前に茶樹を覆う方法)の期間は玉露が約20日、かぶせ茶が約7日、碾茶が2〜3週間。実際の期間は茶期や製法によって変わります。

おくみどりの淹れ方

おくみどりの淹れ方は、抹茶、煎茶、玉露、かぶせ茶のどれを飲むかによって変わります。私たちは、生産者の案内を目安に、好みに合わせて調整することをおすすめしています。

一般的な出発点として、農林水産省のお茶の淹れ方マニュアルは上級煎茶に約70℃・90秒、玉露に50〜60℃・約150秒を挙げています。煎茶の二煎目は、一煎目より少し高い湯温が目安です。

抹茶を楽しむなら、点て方やセレモニアルグレードの抹茶の記事もあわせてどうぞ。

よくある質問

おくみどりの煎茶はどのような味わいですか?

煎茶について、農研機構の品種解説は、さわやかですっきりした香味を挙げています。育成報告にも旨味の記述があります。

おくみどりとやぶきたはどう違いますか?

当初の育成試験では、おくみどりはやぶきたより約8日遅く摘採されました。摘採時期が遅いことで、生産者は収穫作業を分散できます。

おくみどりはどこで栽培されていますか?

おくみどりは京都と愛知県の西尾・安城で栽培され、鹿児島、三重、福岡にも栽培地があります。

おくみどりの抹茶を選ぶときは何を見ればよいですか?

抹茶を点てるとき、粉の粒子の大きさ(粒度)は口当たりや泡の安定性に関わり、色沢も品質の評価項目に入ります。抹茶をさらに知りたい方は、私たちのセレモニアルグレードの抹茶のガイドをご覧ください。

おくみどりの煎茶はありますか?

あります。おくみどりは煎茶のほか、抹茶、玉露、かぶせ茶にも使われます。私たちは、生産者の案内を目安に、好みに合わせて調整することをおすすめしています。