August 18, 2020
日本のお茶の産地

世界の中で、第10位のお茶の生産量を誇る日本。

国内の各所には、「お茶の名産地」と呼ばれる場所が多々あります。

ここでは、都道府県のお茶の生産量や、それぞれの産地の特徴などを解説していきます。

日本のお茶の産地

日本には、静岡県をはじめとするお茶の名産地が多々あります。

ここでは日本全体のお茶の生産量や、都道府県別の生産量などを見ていきましょう。

都道府県別の生産量

2014年現在、日本では40の都府県でお茶が作られています。

お茶は寒冷地では育ちにくい農作物なので、新潟県や茨城県より北の地域では、ほとんど栽培されていません。

中でも最も生産量が多いのは静岡県で、日本全国の生産量の約38%を占めています。

その他、鹿児島県や三重県、京都府などがお茶の生産量の多い都道府県です。

※参考:お茶(生茶)の都道府県別生産量(収穫量)/グラフ/地図/一覧表|統計データ・ランキング|家勉キッズ「お茶栽培の北限は?」「全国の生産順位は?」お茶の主な産地と特徴(東京都茶協同組合)

都道府県別の作付け面積

2019年現在、都道府県別の作付け面積が最も大きいのは静岡県。

なんと15,900ヘクタールもの土地がお茶の栽培に割かれており、2位以降を大きく引き離しています。

また、2位は鹿児島県、3位に三重県がランクインするなど、基本的に生産量と作付け面積は比例の関係にある状況です。

都道府県ごとの特徴

ここでは、都道府県ごとのお茶作りの特徴を簡単に解説していきます。

静岡県

静岡県は、前述の通りお茶の生産量・作付け面積共に日本一の都道府県です。牧之原台地や愛鷹山、天竜川流域の山間部など、良質なお茶づくりに適した土地が多くあり、今でも日本のお茶どころとして真っ先に名前が上がる地域です。

ただし、茶業の経営の悪化や、後継者不足などの問題が起こってきているのもまた事実であり、 現在では、そのような状況を打開すべく、お茶を使って観光客を呼ぶ「グリーンツーリズム」などを展開しています。

鹿児島県

鹿児島県は、日本第2位のお茶の生産量を誇る有名な茶どころです。

昼と夜の寒暖差が大きい山岳地帯の特性を生かした香り高いお茶や、豊かな日差しの中で育まれるはっきりとした味のお茶など、多様な味わいのお茶づくりを行なっています。

鹿児島県最大のお茶どころである南九州市に広がる広大な平野部では、後発地域としてのメリットを活かして農耕地の整備や農作業の機械化が進められ、その結果、生産者一人当たりの平均農耕面積が日本で最も広い市区町村となっています。

その温暖な気候と長い日照時間から、一年で最も早く市場に出回る「走り新茶」の産地としても知られています。

三重県

三重県で栽培されるお茶は「伊勢茶」とも呼ばれ、およそ1,000年もの長い歴史を持っています。

三重県のお茶は、江戸末期から明治初期にかけて、輸出商品として外貨を得るという重要な役割を担っていた地域でもありました。

現代では、茶園に覆いを被せて栽培する「かぶせ茶」の生産量が日本第1位の都道府県です。

宮崎県

宮崎県は、江戸時代からお茶の名産地として知られていた地域です。

寒さに強い「きらり31」という品種のお茶の育成や、新型の製茶機の共同開発など、茶業の支援に積極的に取り組んでいます。 

京都府

伝統的なお茶の産地として知られている京都府ですが、その基盤を作ったのは室町時代の3代将軍、足利義満。宇治茶のあまりの美味しさに惹かれた彼は、「宇治七名園」というお茶の名産地を切りひらいたと言います。

現代においても、静岡茶・狭山茶と並んで日本三大銘茶に数えられる宇治茶の産地として、国内外から人気の高い生産地です。

福岡県

福岡県のお茶は甘くて深みのある味わいが特徴で、「八女茶」と呼ばれています。中でも、伝統本玉露の生産量は全国一位を誇り、日本有数の高級茶の産地でもあります。

八女の玉露は昔ながらの稲わらを使用して栽培されており、全国茶品評会で10年連続農林水産大臣賞を受賞している実績もあり、最高級の玉露は1キロ辺り30万円で取引されるものもあるほどです。。

埼玉県

埼玉県は「狭山茶」というお茶の生産地で、緑茶を栽培している中では非常に北限に近い地域です。

静岡茶・宇治茶と並んで日本三大銘茶に数えられる狭山茶の特徴は、寒い冬を乗り越えることで甘く濃厚な味わいに仕上がること。寒冷な気候から、年2回しか収穫できないため収穫量は少ないものの、品質が非常に優れているのが魅力です。  

佐賀県

佐賀県は、お茶の名産地「嬉野」を擁する場所で、全国第8位の生産量を誇る都道府県です。嬉野では、通常の緑茶の製法である蒸し製よりも、釜炒り製法が主流となっており、独特の香りと水色が魅力の釜炒り茶の産地でもあります。

奈良県

奈良県は、「大和茶」というお茶の生産地です。 大和茶の栽培は806年に始まったと言われており、およそ1,200年もの間受け継がれてきたことになります。 

元々は煎茶やかぶせ茶、番茶の生産が主でしたが、近年では抹茶の原料である「碾茶(てんちゃ)」の生産も行なっています。

岐阜県

岐阜県は、「美濃茶」と呼ばれるお茶の産地です。

3,000m級の山々を多く擁する恵まれた環境で、豊かな香りや味を持つお茶を栽培しているのが特徴です。

現代では、西美濃地域の「美濃いび茶」、美濃中央地域の「美濃白川茶」が二大銘柄として販売されています。

※参考:美濃茶(岐阜県公式ホームページ)