June 14, 2020
日本茶の品種|ゆたかみどり

この記事では、日本で二番目に作付面積が多い品種「ゆたかみどり」についてご紹介します。

ゆたかみどりの特徴

ゆたかみどりには以下のような特徴があります。

耐病性はあるが寒さに弱い

ゆたかみどりは、カビによる病気「炭そ病」に強いなどの耐病性はあるものの、霜の被害を受けやすく寒さにも弱いので、主に九州の暖かい地域で栽培されています。

繁殖力が強い上に収穫量が多いので、温暖で霜が降りにくい地域のお茶農家さんにとっては収入につながりやい品種です。

産地は主に鹿児島県

ゆたかみどりは日本全国の生産量の内、5%にしかすぎないのにも関わらず、鹿児島県内では30%を占めており大変人気が高い品種です。

寒さに弱いので南国で栽培されることが多く、鹿児島県以外だと宮崎県でもよく栽培されています。

今でこそお茶が美味しいと評判の鹿児島県ですが、実は昔「鹿児島のお茶は安かろう、まずかろう」と悪評が立っていた時代がありました。そのイメージを覆し、鹿児島県をお茶の名産地にまで引っ張り上げたのがゆたかみどりだといわれています。

摘採期が早い

摘採期が早い早生品種で、やぶきたより5日以上早く収穫します。一般的な品種は立春から数えて八十八夜で新茶を摘みますが、ゆたかみどりは七十七夜で摘むため走り新茶とも呼ばれ、毎年ほかのお茶より一足早い4月末には全国に流通します。

ゆたかみどりの味わい

鹿児島県をはじめ、ゆたかみどりを栽培している南の方の地域は日照時間が長いため、苦味や渋味が強くなります。それを防ぐため、収穫の1週間前から茶園に黒い覆いを被せて日光を遮断する被覆という栽培方法で、苦味や渋味を抑えています。

また、煎茶の製造工程である「蒸し」の時間を長くすることによって、濃くまろやかな味わいになります。

バランスの良い渋味と甘味、コクがある深い味わい、美しい水色が魅力的な品種です。