湯のみに顔を近づけると、まず磯の香りが立ち上がります。海苔や枝豆を思わせる、落ち着いた深みのある香り。口に含むと渋味はほとんどなく、代わりに旨味が広がります。これが玉露の一煎目の体験で、初めて飲む方の多くが「お茶でこんな味がするとは思...
お茶の百科事典
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淹れ方、品種の選び方、産地、そして味の理由。日本茶を仕入れ、飲み続けてきた経験から書いています。
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朝、湯のみから立つ青い香り。食卓でいちばん身近な日本茶といえば、やはり煎茶です。けれど「煎茶とは?」と聞かれると、玉露やほうじ茶と何が違うのか、蒸し方でどう味が変わるのかまでは意外と曖昧なまま。 煎茶は、爽やかな渋味、後から追う甘味、...
日本の茶栽培には、農薬を使う防除体系があります。これは隠された事実ではなく、農薬取締法や食品衛生法という法的枠組みのなかで、規制として管理されていることです。問題は農薬を使っているかどうかではなく、どのような規制があり、どんな検査が行...
お茶にカフェインが含まれているのはよく知られていますが、同じ量のカフェインでも、コーヒーとお茶では体への感じ方がかなり違います。先に数字をお伝えすると、煎茶は100mLあたり約20mg、玉露は約160mg、抹茶は粉末2g分で約64mg...
玉露の旨味には、テアニンのほか、グルタミン酸やクエン酸も関わると旨味成分の研究で報告されています。テアニンはお茶の木(学名Camellia sinensis)にほぼ固有のアミノ酸で、茶葉に含まれる遊離アミノ酸の約50%を占めます。テア...
台湾の高山で採れた軽発酵の烏龍茶を淹れると、水色は淡い黄金色で、カップを持ち上げた瞬間に花のような、わずかにクリーミーな香りが来ます。同じ烏龍茶でも、中国・武夷山産の大紅袍を淹れると、水色は濃い琥珀色に変わり、焙煎の香りと熟した果実の...
「国産の紅茶」というと、意外に思う方が少なくありません。紅茶といえばインドやスリランカのもの――そのイメージは今も根強い。でも日本でも明治時代から紅茶は作られており、2000年代以降は「和紅茶」として小規模生産者を中心に再評価が進んで...
緑茶という言葉の中に、いくつの味があるでしょう。玉露の、だしのような濃い旨味。煎茶の、すっきりした渋味と清涼感。ほうじ茶の、炒った穀物の香ばしさ。玄米茶の、香ばしく、ほっとする温かさ。どれも「緑茶」ですが、一杯の印象はまるで別物です。...
湯のみを顔に近づけると、甘味が先に来ます。煎茶の青々とした鋭さとは少し違う、穏やかで丸みのある甘さ。それでいて、玉露のような深い旨味の重さもない。かぶせ茶はそのちょうど中間に位置する緑茶です。 「かぶせ」という名前は、茶葉に布や資材...
炒った穀物のような甘い香ばしさ、琥珀色の水色、渋味の角が丸く取れた口当たり。ほうじ茶は、湯を注ぐ前から香りで場の空気を変えてしまうお茶です。日本の食卓では当たり前すぎて見過ごされがちですが、世界のお茶の中でも「焙煎で仕上げる緑茶」はか...
Explore the rich world of fermented tea: unique flavors, health benefits, and brewing artistry for a transformative t...
「茶聖・大谷嘉兵衛」。その功績は、茶業界だけにとどまらず多岐にわたります。時には私財さえ投げ出し、茶業界のため日本のために尽力した大谷嘉兵衛の生涯をたどります。大谷の物語は、明治・大正時代の茶輸出産業と深く結びついています。 世界を舞...
知識を、体験に変える
読んだお茶を、実際に淹れる。
日本の7つの窯元による手仕事の茶器と、その作り手の物語。











